転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
まさか自分が彼に注意をされるなど、思いもしない。
ユキリは慌てて入口を塞ぐのを止め、横に逸れた。
(何あれ……)
ザルツが態度悪く去りゆく姿を、信じられない気持ちでいっぱいになりながら見つめているとーー。
トタトタと足音を響かせて、こちらにティナがやってきた。
「ユキリちゃん……!」
大粒の涙を流す彼女を前にして目を丸くしたユキリは、ティナに問いかける。
「今のは……?」
「ザルツ先輩。3年生なんだって」
「そうなんだ……」
前世で恋ラヴァをプレイしているので、説明されなくても知っています。
――など、言えるわけがない。
曖昧に言葉を濁しながら初めて聞いたふりをすれば、瞳に大粒の涙を浮かべたヒロインがこっちに問いかけてくる。
「ユキリちゃんは……。殿下が好きなんだよね……?」
「へ!? 全然! 好きじゃないよ! どうして……?」
ユキリは全力で、否定の言葉を述べた。
するとーーティナの表情が目まぐるしく変化する。
それは恋ラヴァ本編で攻略対象達を虜にしてきた、可憐な姿そのもので……。
(うわぁ……。なんだか、嫌な予感……)
ユキリは慌てて入口を塞ぐのを止め、横に逸れた。
(何あれ……)
ザルツが態度悪く去りゆく姿を、信じられない気持ちでいっぱいになりながら見つめているとーー。
トタトタと足音を響かせて、こちらにティナがやってきた。
「ユキリちゃん……!」
大粒の涙を流す彼女を前にして目を丸くしたユキリは、ティナに問いかける。
「今のは……?」
「ザルツ先輩。3年生なんだって」
「そうなんだ……」
前世で恋ラヴァをプレイしているので、説明されなくても知っています。
――など、言えるわけがない。
曖昧に言葉を濁しながら初めて聞いたふりをすれば、瞳に大粒の涙を浮かべたヒロインがこっちに問いかけてくる。
「ユキリちゃんは……。殿下が好きなんだよね……?」
「へ!? 全然! 好きじゃないよ! どうして……?」
ユキリは全力で、否定の言葉を述べた。
するとーーティナの表情が目まぐるしく変化する。
それは恋ラヴァ本編で攻略対象達を虜にしてきた、可憐な姿そのもので……。
(うわぁ……。なんだか、嫌な予感……)