転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
「――姉さんの意思は、どうなるんだ」
「あの子の同意を得られれば、僕が婚約者になっても構わない?」
疑問を言い合った2人の間には、重苦しい空気が流れる。
ユイガは出会った当初に比べてマイセルを信頼しつつあるものの、血の繋がりさえなければ自分が彼女を幸せにしてやりたかったと言う想いが強いからだろう。
(僕がユイガの立場なら……。同じように、苦悩したからね……)
生涯姉とともに暮らし続ける権力を失うと思えば、二つ返事で了承できないのは無理もない。
(もう一押し、かな……)
マイセルは彼に向けて、囁いた。
「ユキリとの婚約が成立すれば、君は僕とあの子の護衛として、そばにいられるよ」
「だが……」
「神殿に奪われたら、二度と面と向かって言葉を交わし合うことすら許されない。君は、それでもいいの?」
「よくないに決まっている……!」
ユイガは内に秘めていた想いを爆発させると、こちらの望む言葉を口にする。
「生まれた時から、ずっと一緒だったんだ……! 姉さんの笑顔を、見られなくなるなら……! 貴様で、妥協してやる……!」
「うん。ユイガなら、そう言ってくれると思っていたよ」
「絶対、幸せにしろ」
「もちろん。僕の全てをかけて、愛を注ぐと誓うよ。今までよりも、もっとたくさん……。あの子が嫌がっても、何度だって……」
マイセルは瞳の奥底に隠しきれない執着心を見え隠れさせると、彼を伴い――愛する彼女を愛おしそうに抱きかかえ、学園をあとにした。
「あの子の同意を得られれば、僕が婚約者になっても構わない?」
疑問を言い合った2人の間には、重苦しい空気が流れる。
ユイガは出会った当初に比べてマイセルを信頼しつつあるものの、血の繋がりさえなければ自分が彼女を幸せにしてやりたかったと言う想いが強いからだろう。
(僕がユイガの立場なら……。同じように、苦悩したからね……)
生涯姉とともに暮らし続ける権力を失うと思えば、二つ返事で了承できないのは無理もない。
(もう一押し、かな……)
マイセルは彼に向けて、囁いた。
「ユキリとの婚約が成立すれば、君は僕とあの子の護衛として、そばにいられるよ」
「だが……」
「神殿に奪われたら、二度と面と向かって言葉を交わし合うことすら許されない。君は、それでもいいの?」
「よくないに決まっている……!」
ユイガは内に秘めていた想いを爆発させると、こちらの望む言葉を口にする。
「生まれた時から、ずっと一緒だったんだ……! 姉さんの笑顔を、見られなくなるなら……! 貴様で、妥協してやる……!」
「うん。ユイガなら、そう言ってくれると思っていたよ」
「絶対、幸せにしろ」
「もちろん。僕の全てをかけて、愛を注ぐと誓うよ。今までよりも、もっとたくさん……。あの子が嫌がっても、何度だって……」
マイセルは瞳の奥底に隠しきれない執着心を見え隠れさせると、彼を伴い――愛する彼女を愛おしそうに抱きかかえ、学園をあとにした。