転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
ユキリは再び恋愛学園から姿を消そうと、踵を返したが――。
「私はやっぱり、会わない方が……」
「だ、駄目だよ! ちゃんと、殿下と話をしなきゃ!」
「でも……」
「このままお別れなんて、絶対許さない!」
頬をぷっくりと膨らませて怒るティナのかわいさにやられたユキリは、思わず口元を抑えて悶絶する。
「か……」
「ユキリちゃん?」
「かわいい……っ!」
興奮を隠しきれないユキリは荒い息を吐き出しながら、妄想に耽る。
彼女のおかげで、マイセルに対する後ろめたい気持ちはあっと言う間にどこかへ吹き飛んでいた。
(怒っているティナが見られるなんて、超絶レア……! これは、永久保存版だよ……!)
キラキラと瞳を輝かせて喜びを噛み締めていたユキリは、気づけなかった。
自らの身に、危機が迫っていると……。
「いたぞ!」
「聖女だ! 捕えろ!」
いくら物陰に隠れていたとしても、普通に会話をするような声のトーンで暢気に言葉を発していれば、怪訝に思った生徒達の噂にもなる。
(た、大変……っ!)
ロンドがマイセルとユイガを呼ぶよりも早く。
恋愛学園に不法侵入してきた神官達によって、四方八方を囲まれてしまった。
「私はやっぱり、会わない方が……」
「だ、駄目だよ! ちゃんと、殿下と話をしなきゃ!」
「でも……」
「このままお別れなんて、絶対許さない!」
頬をぷっくりと膨らませて怒るティナのかわいさにやられたユキリは、思わず口元を抑えて悶絶する。
「か……」
「ユキリちゃん?」
「かわいい……っ!」
興奮を隠しきれないユキリは荒い息を吐き出しながら、妄想に耽る。
彼女のおかげで、マイセルに対する後ろめたい気持ちはあっと言う間にどこかへ吹き飛んでいた。
(怒っているティナが見られるなんて、超絶レア……! これは、永久保存版だよ……!)
キラキラと瞳を輝かせて喜びを噛み締めていたユキリは、気づけなかった。
自らの身に、危機が迫っていると……。
「いたぞ!」
「聖女だ! 捕えろ!」
いくら物陰に隠れていたとしても、普通に会話をするような声のトーンで暢気に言葉を発していれば、怪訝に思った生徒達の噂にもなる。
(た、大変……っ!)
ロンドがマイセルとユイガを呼ぶよりも早く。
恋愛学園に不法侵入してきた神官達によって、四方八方を囲まれてしまった。