転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
「僕の妻になるのが、嫌なんだね」
「違うよ……っ!」
「よかった」

 ここで嫌だなんて言ったら、どんな目に遭うかなどわかったものではない。
 ユキリが慌てて反論すれば、マイセルは当然のように馬車へ乗り込んだ。

(頑なに彼の主張を拒絶するのは、よくないよね……。危機は去った。それだけで、今はよしとしなきゃ……)

 ここからはイケメンとイチャつく時間を、思う存分堪能するべきだ。
 そう割り切ったユキリは反論を諦め、彼の望む通りに行動すると決めた。
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