転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
 テンションの上がったユキリが力説すると、ロンドは引き気味にポツリと呟いた。

「あれ? 珍しいね? ロンドが女の子に話しかけるなんて」
「ティナ」

 その会話を聞いていた彼女はこちらへと振り返ると、不思議そうな顔で会話に参加する。

「ロンドも、ユキリちゃんと仲良くなったの?」
「仲良くはなっていません!」
「おー。不審者みてぇな目、してたから。気になってさ」
「もう。ロンドったら……」

 2人の仲が良さそうな様子を間近で目撃したユキリは再び合掌し、その様子を拝み倒しながら心の中で涙を流した。

(ティナとロンドが、尊い……!)

 幸せな気持ちに浸っていると、後方から殺気を感じ取る。
 ユキリは慌てて、勢いよく振り返った。
 その視線の先にはランカがおり、こちらを鬼の形相で見つめていた。

(あれ……? ルアーナ公爵令嬢だ……。ユイガと戦って、五体満足でいられるとか……。実はゴリラ並みに鍛えてた……?)

 ユキリは彼女がここにいるころに対してを疑問を抱いたが、どれほど不思議に思ったところでその事実は変えられない。

(ロンティナと同じクラスで、すごく嬉しかったけど……。この子とも一緒なんて……。私、大丈夫かな……?)
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