響け!月夜のアジタート
世界で一つだけの……大切なモノ
マーガレットが目を覚ました時、目の前にあったのは暗闇だった。驚いて声を出そうとしたものの、くぐもった声しか出すことができない。体も身動き一つできず、ガチャガチャという音が響く。
(あたし、拘束されてる……)
マーガレットは昨日のことを思い返す。舞台にてAliceの歌を聴いた後、部屋に戻ってシャワーを浴びた。長旅で疲れていたこともあり、そのままベッドに入るつもりだった。しかし、鍵をかけていたドアが急に開き、従業員が数人部屋に入り込んできたのだ。
「な、何ですか?」
戸惑うマーガレットは逃げようとしたものの、押さえ付けられ、悲鳴を上げる間もなく意識を奪われてしまった。そして今に至る。
目隠しをされているため、頼れるのは聴覚だけだ。耳を澄ませると、そう離れていない場所から鎖を動かす音とくぐもった声が聞こえてくる。
(あたし以外にも拘束されている人がいるんだ。でも、一体どんな目的で?)
考えても答えは出てこない。逆に嫌な予想ばかりが頭に浮かび、冷静さを失っていく。マーガレットは必死に体に巻き付く鎖を解こうともがく。しかし、それは体力を消耗するだけだった。
(あたし、拘束されてる……)
マーガレットは昨日のことを思い返す。舞台にてAliceの歌を聴いた後、部屋に戻ってシャワーを浴びた。長旅で疲れていたこともあり、そのままベッドに入るつもりだった。しかし、鍵をかけていたドアが急に開き、従業員が数人部屋に入り込んできたのだ。
「な、何ですか?」
戸惑うマーガレットは逃げようとしたものの、押さえ付けられ、悲鳴を上げる間もなく意識を奪われてしまった。そして今に至る。
目隠しをされているため、頼れるのは聴覚だけだ。耳を澄ませると、そう離れていない場所から鎖を動かす音とくぐもった声が聞こえてくる。
(あたし以外にも拘束されている人がいるんだ。でも、一体どんな目的で?)
考えても答えは出てこない。逆に嫌な予想ばかりが頭に浮かび、冷静さを失っていく。マーガレットは必死に体に巻き付く鎖を解こうともがく。しかし、それは体力を消耗するだけだった。