人生2周目 青春リベンジ!!!
「心の声」
「……じゃあ、行こっか、映画。二人で」
そう答えた自分の声が、思っていたよりずっと落ち着いていた。
手に残るチケットの紙は、少ししっとりしていて、指の熱を吸っているみたいだった。
ふみくんと並んで歩く帰り道。
何も話していないのに、心臓がずっとドクドクいってる。
(これが、今のふみくん……)
懐かしいようで、全然違う。
あの頃より、ちゃんと自分の気持ちに責任を持とうとしてる顔。
それが、なんだか――
ちょっと、ずるいって思った。
(あんなに好きだったのに。終わったはずだったのに。
なんで、また……こんな気持ちになるんだろう)
高尾の顔がよぎった。
笑う顔も、ふざける声も、手をつないできた温度も。
全部、まだ心に残ってる。
でも、今――
横にいるこの人のことを、
もう一度ちゃんと見てみたいと思ってる自分がいる。
(私は、どうしたいんだろう。どうなりたいんだろう)
映画まで、あと数日。
それまでに、ちゃんと自分の気持ちを言葉にできるようにしよう。
そう思った。