赤い糸より赤い手錠
第1章
突然の出来事
リリリリリッ……
めあり「んんぅ」
眠そうに目を擦りながら目覚まし時計を止めた
時刻は午前6時。私の名前はめあり。普通の女子高生。
今日は学校があるので私は焦って支度をする。
私のお父さんとお母さんは共働きで2人ともあまり家にいない。
なので今日も1人忙しく準備をしている。
少し焦げたトーストを口に私は家を出た
私はいつもバス停で友達と待ち合わせをする。
友達「おはよっ!」
いつもの明るい声が聞こえ私は笑顔で手を振り返した
めあり「おはよ!」
友達「昨日の動画た?おもしろかったよねー!」
めあり「編集おもしろくていつも笑っちゃうよね!」
何気ない会話をしながらいつも通り学校に到着した。
今日も1限から6限まである予定表を見てため息を着く
〜6時間後〜
やっと終わった。と思いながらバスで居眠りをする。
終電のアナウンスが耳に入りパッと目を覚ます。
少し暗くなった空を見上げながらぼーっと歩く
すると後ろになにか気配を感じる。実はこれは今日だけではない。少し前からやたらと足音や人影を感じるようになった。幽霊…?まさかね、私はそんなことを思いながら家の玄関を開けすぐに閉じ鍵を素早くしめる。
今日も誰もいない。
父と母が私を愛していない訳でもないのに寂しくなる。
1人夜食を作り呑気にテレビを見ながら食べていると
突然、「ピンポーン」とインターホンが鳴り響く。
こんな時間に誰かな?と思いながらモニターで確認する。宅配のようだった。私は何か頼んだっけと思いながらも、ドアノブに手をかける。
めあり「はーい」
ドアを開けた。
宅配の人「お届けものです。」
そう言い持っているダンボールを渡してきた。
めあり「ありがとうございます」
そう言い受け取ろうと手を伸ばしたその時だった
宅配の人は素早く私の手首と肩を掴みダンボールを落とした。
私は驚いて声が出なかった
彼は私を無理やり部屋の中に連れ込み床に押し倒すと
宅配の男「大人しくしてね」
と言い、私の口を強い薬が染み付いたハンカチで押さえつけた。
私はいつの間にか気を失っていた。
あれからなにがあったかわからない。
気がつくとベッドの上で知らない天井を見上げていた。
急いで起き上がり辺りを見渡した。
めあり「どこ、ここ」
震える声でそう呟いた。そして立ち上がろうとするとなにかに引っかかった。足枷だった。
私はそれを必死に取ろうとする。
ガチャガチャと鎖の音が部屋に鳴り響く
めあり「なんでっ、取れない」
頑丈な鎖に苦しんでいると部屋のドアが開き誰かが入ってきた。
謎の男「こらこら、そんなに擦ったら足、傷ついちゃうよ?」
彼は困った顔で言う。
めあり「だ、誰!」
私は怯えながらそう声を上げる
謎の男「やっぱ、覚えてないよね……」
彼が小声でなにか言ったようだがめありには届いていなかった。
謎の男「僕の名前は椿。覚えてね」
そう言い彼はにっこりと笑う。
何笑ってんだこの人と思いながら困った表情を浮かべる私。
椿「そんな顔しないで、僕は君の婚約者じゃないか」
彼は訳の分からないことを言う。私はますます表情を
険しくする。
めあり「なに、言ってるんですか?私、帰りたいんですけど、」
椿「帰る?どこに?君の居場所はここさ、」
めあり「居場所って…、というかこれ、犯罪ですよ!
宅配を装うなんて……」
私は意味のわからないことを言う彼に反論した
椿「犯罪?それがどうしたんだ、そんなこと今は関係ないだろ?」
彼は首を傾げた
椿「そんなことより、めあり、自分の立場分かってる?こんな言い方したくないけど…今僕は君を監禁してるんだ。君が婚約者と認めない限りね」
彼はいきなり真剣な表情でそう言ってきた。
めあり「監禁…、?私、ずっとここにいるの…?」
私はか細い声で聞く
椿「当たり前さ、君が僕のことを思い出すまで……」
そう言いながら彼は私の頬に手を当てた。
めあり「思い出す……?」
私は首を傾げる
椿「まあそんなに、焦らなくていいよ。僕たちだけの時間はいくらでもあるからね」
彼は不気味な笑みを浮かべる。
私は彼の手を振り払う。
めあり「そ、そんな、!いやです!」
椿「嫌?」
彼の表情が暗くなる
椿「拒否するなんて、酷いじゃないか……」
彼はそう言い私をベッドに押し倒し首に手をかける。
椿「あまり君を乱暴にはしたくないんだ、だからもう二度とそんなこと言わないでくれる?」
私は彼を睨んだ。
椿「何、その目…僕にそんな目使っていいの?」
彼の手に少し力が入る。私は苦しそうに彼の手を必死に退けようとするがビクともしなかった。
椿「苦しい?その表情も可愛いね…、僕だけを見ていればいいんだ」
彼は目に光がない表情でそう言う。
私は思わず怖くて涙を流してしまった。
椿「怖い?ああ、可哀想に…」
彼は指で私の涙を優しく拭う
椿「これからがもっと怖いのに」
そう言い彼は私の顎を持ち上げる。
椿「君が僕のものになればいいだけの話なんだよ…?
ねえ言ってよ、僕が好きだって…早く」
彼は爪が食い込むほど力を入れる私は耐えきれず口を開く。
めあり「あなたがすき…」
嫌々そう言うと彼は寂しそうな目をした。
椿「そんなにも感情が乗ってない好きは初めてだよ…」
彼はそう言いどこかに消え、また戻ってきた。
彼の手には、美味しそうなオムライスがあった。
今の時刻は午後6時。ちょうどお腹が空く時間だ。
椿「お腹空いたでしょ?僕が作ったんだ。食べてよ」
彼はそう言いオムライスをスプーンで取り私に向けた。
これは食べていいのか……
めあり「んんぅ」
眠そうに目を擦りながら目覚まし時計を止めた
時刻は午前6時。私の名前はめあり。普通の女子高生。
今日は学校があるので私は焦って支度をする。
私のお父さんとお母さんは共働きで2人ともあまり家にいない。
なので今日も1人忙しく準備をしている。
少し焦げたトーストを口に私は家を出た
私はいつもバス停で友達と待ち合わせをする。
友達「おはよっ!」
いつもの明るい声が聞こえ私は笑顔で手を振り返した
めあり「おはよ!」
友達「昨日の動画た?おもしろかったよねー!」
めあり「編集おもしろくていつも笑っちゃうよね!」
何気ない会話をしながらいつも通り学校に到着した。
今日も1限から6限まである予定表を見てため息を着く
〜6時間後〜
やっと終わった。と思いながらバスで居眠りをする。
終電のアナウンスが耳に入りパッと目を覚ます。
少し暗くなった空を見上げながらぼーっと歩く
すると後ろになにか気配を感じる。実はこれは今日だけではない。少し前からやたらと足音や人影を感じるようになった。幽霊…?まさかね、私はそんなことを思いながら家の玄関を開けすぐに閉じ鍵を素早くしめる。
今日も誰もいない。
父と母が私を愛していない訳でもないのに寂しくなる。
1人夜食を作り呑気にテレビを見ながら食べていると
突然、「ピンポーン」とインターホンが鳴り響く。
こんな時間に誰かな?と思いながらモニターで確認する。宅配のようだった。私は何か頼んだっけと思いながらも、ドアノブに手をかける。
めあり「はーい」
ドアを開けた。
宅配の人「お届けものです。」
そう言い持っているダンボールを渡してきた。
めあり「ありがとうございます」
そう言い受け取ろうと手を伸ばしたその時だった
宅配の人は素早く私の手首と肩を掴みダンボールを落とした。
私は驚いて声が出なかった
彼は私を無理やり部屋の中に連れ込み床に押し倒すと
宅配の男「大人しくしてね」
と言い、私の口を強い薬が染み付いたハンカチで押さえつけた。
私はいつの間にか気を失っていた。
あれからなにがあったかわからない。
気がつくとベッドの上で知らない天井を見上げていた。
急いで起き上がり辺りを見渡した。
めあり「どこ、ここ」
震える声でそう呟いた。そして立ち上がろうとするとなにかに引っかかった。足枷だった。
私はそれを必死に取ろうとする。
ガチャガチャと鎖の音が部屋に鳴り響く
めあり「なんでっ、取れない」
頑丈な鎖に苦しんでいると部屋のドアが開き誰かが入ってきた。
謎の男「こらこら、そんなに擦ったら足、傷ついちゃうよ?」
彼は困った顔で言う。
めあり「だ、誰!」
私は怯えながらそう声を上げる
謎の男「やっぱ、覚えてないよね……」
彼が小声でなにか言ったようだがめありには届いていなかった。
謎の男「僕の名前は椿。覚えてね」
そう言い彼はにっこりと笑う。
何笑ってんだこの人と思いながら困った表情を浮かべる私。
椿「そんな顔しないで、僕は君の婚約者じゃないか」
彼は訳の分からないことを言う。私はますます表情を
険しくする。
めあり「なに、言ってるんですか?私、帰りたいんですけど、」
椿「帰る?どこに?君の居場所はここさ、」
めあり「居場所って…、というかこれ、犯罪ですよ!
宅配を装うなんて……」
私は意味のわからないことを言う彼に反論した
椿「犯罪?それがどうしたんだ、そんなこと今は関係ないだろ?」
彼は首を傾げた
椿「そんなことより、めあり、自分の立場分かってる?こんな言い方したくないけど…今僕は君を監禁してるんだ。君が婚約者と認めない限りね」
彼はいきなり真剣な表情でそう言ってきた。
めあり「監禁…、?私、ずっとここにいるの…?」
私はか細い声で聞く
椿「当たり前さ、君が僕のことを思い出すまで……」
そう言いながら彼は私の頬に手を当てた。
めあり「思い出す……?」
私は首を傾げる
椿「まあそんなに、焦らなくていいよ。僕たちだけの時間はいくらでもあるからね」
彼は不気味な笑みを浮かべる。
私は彼の手を振り払う。
めあり「そ、そんな、!いやです!」
椿「嫌?」
彼の表情が暗くなる
椿「拒否するなんて、酷いじゃないか……」
彼はそう言い私をベッドに押し倒し首に手をかける。
椿「あまり君を乱暴にはしたくないんだ、だからもう二度とそんなこと言わないでくれる?」
私は彼を睨んだ。
椿「何、その目…僕にそんな目使っていいの?」
彼の手に少し力が入る。私は苦しそうに彼の手を必死に退けようとするがビクともしなかった。
椿「苦しい?その表情も可愛いね…、僕だけを見ていればいいんだ」
彼は目に光がない表情でそう言う。
私は思わず怖くて涙を流してしまった。
椿「怖い?ああ、可哀想に…」
彼は指で私の涙を優しく拭う
椿「これからがもっと怖いのに」
そう言い彼は私の顎を持ち上げる。
椿「君が僕のものになればいいだけの話なんだよ…?
ねえ言ってよ、僕が好きだって…早く」
彼は爪が食い込むほど力を入れる私は耐えきれず口を開く。
めあり「あなたがすき…」
嫌々そう言うと彼は寂しそうな目をした。
椿「そんなにも感情が乗ってない好きは初めてだよ…」
彼はそう言いどこかに消え、また戻ってきた。
彼の手には、美味しそうなオムライスがあった。
今の時刻は午後6時。ちょうどお腹が空く時間だ。
椿「お腹空いたでしょ?僕が作ったんだ。食べてよ」
彼はそう言いオムライスをスプーンで取り私に向けた。
これは食べていいのか……