家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
私は二人にそっと近づき、手紙を覗き込んだ。
確かにそこには、アルバート・フェルゼン王子の名前と署名、そして婚約を白紙に戻す旨が明記されていた。
「でも……それだけじゃない。続きを見ろ!」
お父様は手紙の下段を指差した。そこには追記があり、王家の紋章とともに、こう記されていた。
――本件に関し、エルバリー公爵家にはいかなる持参金・謝礼も発生せず、また補填も行わないものとする。王家の名誉に泥を塗ったとして、正式な謝罪を求める。
「な、何よ……こんなのって……!」
ルシアの膝が崩れ、床に手をついた。
「よくも、名門エルバリー公爵家を潰してくれたな!」
お父様の言葉は、容赦なかった。
私はただ、黙ってその場に立ち尽くしていた。
確かにそこには、アルバート・フェルゼン王子の名前と署名、そして婚約を白紙に戻す旨が明記されていた。
「でも……それだけじゃない。続きを見ろ!」
お父様は手紙の下段を指差した。そこには追記があり、王家の紋章とともに、こう記されていた。
――本件に関し、エルバリー公爵家にはいかなる持参金・謝礼も発生せず、また補填も行わないものとする。王家の名誉に泥を塗ったとして、正式な謝罪を求める。
「な、何よ……こんなのって……!」
ルシアの膝が崩れ、床に手をついた。
「よくも、名門エルバリー公爵家を潰してくれたな!」
お父様の言葉は、容赦なかった。
私はただ、黙ってその場に立ち尽くしていた。