家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
だが、成長するにつれて――私は徐々に皇太子殿下との距離を置かれるようになった。
最初は忙しくなったのだろうと思っていた。
けれど、顔を合わせても会釈だけで会話はなくなり、気づけば周囲の視線が私にだけ冷たいことにも気がついた。
なぜ?
なにか私、気に障ることでもしたのかしら?
悩みに悩んだ末、ある日の放課後、勇気を出して皇太子殿下に声をかけた。
――なぜ、私を避けるのかと。
「……クラリスが傷つくのが嫌だったから、言わなかった」
皇太子はそう前置きしてから、静かに真実を告げた。
「君のそばかすが……王妃には相応しくない、と言われたんだ。王族の伴侶には、完璧な容姿が必要だと。僕は、悔しかったよ」
その瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられた。
そばかす――私がずっと気にも留めず、共に生きてきたこの斑点が、私の未来を閉ざす理由になるなんて……思いもしなかった。
最初は忙しくなったのだろうと思っていた。
けれど、顔を合わせても会釈だけで会話はなくなり、気づけば周囲の視線が私にだけ冷たいことにも気がついた。
なぜ?
なにか私、気に障ることでもしたのかしら?
悩みに悩んだ末、ある日の放課後、勇気を出して皇太子殿下に声をかけた。
――なぜ、私を避けるのかと。
「……クラリスが傷つくのが嫌だったから、言わなかった」
皇太子はそう前置きしてから、静かに真実を告げた。
「君のそばかすが……王妃には相応しくない、と言われたんだ。王族の伴侶には、完璧な容姿が必要だと。僕は、悔しかったよ」
その瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられた。
そばかす――私がずっと気にも留めず、共に生きてきたこの斑点が、私の未来を閉ざす理由になるなんて……思いもしなかった。