家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
そして私は年頃を迎え、舞踏会や社交の場に出るようになった。

周囲の令嬢たちは次々と婚約者を決め、華やかな笑顔で指輪を披露していた。

私も何度か父に連れられ、貴族のご子息たちと引き合わせられた。

けれど――そこには、いつも同じ壁があった。

いくつ婚約話が持ち上がっても、最終的に相手側が断ってくるのだ。

理由は明白だった。

そばかす。

「惜しいお嬢様だとは思いますが……」

「品も教養も申し分ないのですが」

言葉を濁しながらも、彼らの視線はいつも、私の頬を見ていた。

まるでそこに、汚れでもあるかのように。

私は何度も鏡を見た。

それでも、昔から変わらないそばかすが映るだけだった。

努力ではどうにもならないもので、人はこんなにも冷たくなるのだと――

私はその時、はじめて知った。









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