セフ彼柊くんと本気の恋
それから数日がたち、私は仕事が終わって家に帰ることにした
どうせ一人暮らしだしいいやと適当に食べ物を買って帰ると、私の部屋の前に綺麗な男の子が座っている
私は目を疑った
これは幻?
あれは夢じゃなかったのか?

「柊君??」
私は実在する人物だったのかと驚きながら、恐る恐る話しかけた
「あっ、亜衣子さん?」
柊君は屈託のない笑顔で私の名前を呼んだ
やっぱり柊君らしい

「柊君もしかしてずっと待ってたの?」
ふと現実に引き戻され、私は一体いつからここにいたんだろう?と疑問に思った
「はい。亜衣子さんを待ってました。うーん。どれくらい待っただろう?一時間くらいかも?」
一時間ここにいたの⁈
私は驚いて思わず口に出してしまった

「待ってたらお腹すいた」
柊君はまた屈託のない顔で私に話しかける
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