セフ彼柊くんと本気の恋

ある日、いつも通り仕事から帰ると、思いがけない人が家に訪ねてきた

「亜衣子久しぶり」
私は目を疑った
「悦史？」
思いがけない人物は、私が一年以上も前にプチ同棲していた元カレの悦史だった

「久しぶりに来ちゃった」　　
来ちゃったって急に何？
もう俺出ていくわ。って言って突然出て行っちゃったくせに

「急に何？私はもう用ないんだけど？」
私は帰って、迷惑だというのを全面的に押し出して言ってみた

思えば付き合っていた時から勝手な男だった
悦史とは友達と行った飲み屋さんで知り合った
お姉さん可愛いね。一緒に飲まないと言ってナンパされ、それから口がうまい悦史に乗せられて付き合うようになった
プチ同棲するようになったのは、半ば勝手に居着いたからで、二人でちゃんと決めて住んでいたわけではない
俺今日からここに住むわ。と当然のように家に居付き、それから一年近くプチ同棲をする形となった
なぜプチ同棲なのかと言われると、家に帰ったり帰らなかったり、いるんだかいないんだか分からないようなものだったからだ