セフ彼柊くんと本気の恋
それでも、私は結構悦史に尽くしていた
悦史は凄く口がうまくて、「亜衣子がいないと俺生きていけない。亜衣子が一番」
浮気をすると、必ずそう言うのが悦史の口癖だった
その度に私は上手く言いくるめられ、騙されてきた
いわゆるろくでもない奴なのだ

そんな奴がまたやって来て一体何の用だろう?
「まあそう言わないで。昔のよしみでまた中に入れてよ」
悦史はしつこい
このくだりはまた前のようになし崩しに私とやり直せると思っているのだろう

「絶対嫌だ。私達一年以上前に終わったよね?帰って」
私は絶対に中には入れないと断固扉を閉めた

「そう言わないで、頼むよ亜衣子」
悦史はしつこく諦めない

しつこくて困っている私
強引な悦史に負けそうになる
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