セフ彼柊くんと本気の恋
合コンは5対5のカジュアルな飲み屋で行われた
行くとまず、女の子達が僕の見た目を見てキャーキャー言っている
「柊君て下の名前?」
同じ年の他大学の女の子に話しかけられた
「そう。変わってるでしょ?」
僕は普通に答えた
これもいつも聞かれることだ
マニュアルみたいに返し方まで一緒だ
「そうなんだ。苗字みたいな名前だね」
「うん。よく言われる」
僕はその女の子に向かって営業スマイルを向けた
キャー。他の女の子達もキャーキャー言っている
簡単だな。女の子って
それを見て他の男子達は面白くないようだ
あんな奴なんで呼んだんだよ
ちっと舌打ちする声が聞こえる
「まあとりあえずみんなで仲良く飲もうよ」
僕を誘ってしまった手前か陽介が必死にとりなしている
「陽介。僕もう帰るよ。どうせ人数合わせでしょ?もう顔見せたから帰っていいよね?」
えっ?何で?もう帰るの?
名残惜しそうに呼び止める女の子達を尻目に僕は飲み屋を後にした
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