君の隣。
悲劇
夏が近づいてきた頃、文化祭と体育祭の準備が始まった
わたしたちの学校は縦割り、色別の系列で別れていて模擬店や応援幕を作るアート、いろいろな出し物をすることになっていた
わたしは体育祭の"花"と言われているグランド全面を使ってダンスパフォーマンスをするチームに入った
それと3年生の先輩に頼まれて応援団もすることになった
新太や勇斗、明里もそれぞれの系列のダンスパフォーマンスチームに入ったみたいだ
言うなればみんなライバルということになる
そのダンスパフォーマンスチームは夏休みを使って毎日ダンスの練習をするスケージュールになっていた
夏休みに入る少し前、新太と同じクラスの女の子2人に声をかけられた
梨花(りか)と茉莉(まり)だ
梨花と茉莉は新太と同じクラスで2人は野球部のマネージャーだった
2人とは顔見知りで会えば挨拶する程度だったのでここまで話すのは初めてだった
梨花が
「パフォーマンスチームに入ったって聞いたよー
私たちもダンスパフォーマンスチームに入ったよ!
ライバルだね!
柚那ちゃんは新太くんともライバルになるんだね」
わたしと同じ学年の子であればわたしと新太が付き合っていることはみんな既に知っていた
だから新太の名前も出たのだろう
"夏休み中お互い練習頑張ろうね~"
と言って梨花たちは去って行った
夏休みに入り本格的に練習が始まった