君の隣。



夏休み中の練習は朝から昼にかけてで午後から部活もあれば無い日もあった

ダンスの練習と部活があったわたしはほとんど夏休みの間学校にいることになった

わたしと一緒で新太や梨花、勇斗、明里たちとも学校でよく会っていた


とくに新太のクラスのダンスチームのメンバーは練習するごとに仲良くなっていって常に一緒に行動しているようだった



わたしはそれを良く思わなかった
仲が良いにしても距離感が異様に近かったからだ



ダンス練習はもちろんのこと、衣装作りや衣装に使うものの買い出しなどいつも新太、梨花、茉莉、もう一人の同じクラスの男の子4人で行動していた



それでもわたしは体育祭の練習だし仕方がないことと思っていた


ある時明里から
「あの4人ちょっと仲良すぎない?
気にしてた方がいいよ」

と言っていたからわたしの感覚は勘違いではなかったようだ




夏休みに入って新太はだんだんわたしと会う時間よりも梨花や茉莉と会っている時間の方が増えていた


メールや電話などで連絡は取り合っているけれど練習などがあって会う時間が減っていた



それでもメールや電話の最後には
"柚那だいすぎたよ"
と伝えてくれていた



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