君の隣。
嘘
次の日
なんとか学校には行けた
朝教室まで明里が来てくれて昨日のことを話した
休み時間教室の机で伏せっていると肩をトントンと叩かれた
顔をあげると
勇斗だ…
「よっ!」
ダメだ…勇斗の顔を見た瞬間涙が止まらない
慌てて両手で顔を覆う
「ごめんー… 勇斗の顔見たら涙止まらないぃぃ…」
「俺が泣かせたみたいじゃんかー笑
大丈夫!大丈夫!泣きたい時は泣けばいい!
涙が出るときはそのまま流せばいい!
ほら!箱ティッシュ持ってきたぞ!!笑」
「 そんなに使わないぃぃ…笑」
気がついたら笑っていた
涙が少し落ち着いた頃勇斗が
「なんか聞いてほしいこととかあったら明里でも俺でもいいからちゃんと話せよ?
溜め込むのは良くないからな!」
「じゃ!またな!」
と勇斗は授業の始まりの合図とともに教室へ戻っていった
授業が終わり部活が始まる頃、新太の姿を見た
ハンドボール部とサッカー部のコートは隣同士でほとんど目に入ると思うと辛かった
部活が終わった後にわたしと真美と明里と千春と少し話していてそこで真美と千春に
新太と別れたこと
まだ諦めれてないこと
を話した
その時千春から
"また自分を磨いて振り向かせればいいんだよ"
そう言われた
納得できる部分もあったけれどそんな気力はもう無かった
無いけど諦めれないから辛いんだよ…
と思っていた