君の隣。



部屋に入ると明里と勇斗にメールをした

((わたしたち別れたよ))
((わたしはまだ…諦められなかった))


明里から返信がくる

((そうか…
勇斗と今一緒にいるよ
勇斗も心配してる…大丈夫?))


返信はできそうもなかった






帰宅してから一向に降りてこないことを心配したお母さんがドアをノックした

「柚那?
電気もつけずに…どうしたの?」

わたしはベッドに伏せっていた顔をあげてお母さんを見た

その顔を見てお母さんは何も聞かずに

「食べられそうなものがあったら一口でもいいから食べてね」

とだけ言ってドアを閉めた


心配をしてるけどお母さんなりにそっと見守ってくれたのだろう






その日は眠れた気がしなかった






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