突然、課長と秘密の関係になりました
 


「一彩。
 これは捨てられないかなと思うものをひとつ捨ててみろ。

 そしたら、これを捨てられたんだから、こっちも捨てられるだろうと弾みがつくとよく言うじゃないか」

 そんなことを彰宏は言ってくる。

 なるほど、と一彩は頷いた。

 確かに一理ある。

 ひとつ凄いものを手放せば、それ以下のものを大事にとっているのは妙な感じになるもんな。

 一彩は部屋の中を見回してみた。

 あとで綺麗に収納しようと、一箇所に寄せられた小説、漫画。

 浩司が出かける前に棚に並べてくれたCD。

 どんどん増えていくお気に入りの服たち。

 優劣つけがたいな。

 なんかすごいもの……。

 一彩の目が彰宏を見た。
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