突然、課長と秘密の関係になりました
 この部屋にある一番すごいものは、出世頭のこの課長では。

 ……課長を捨てたらいいのだろうか。

 一彩が沈黙していると、彰宏は溜息をついて言う。

「迷うくらいなら、とりあえず動こう。
 しょうがない。
 明らかにゴミなものから捨てていこう」

 はい、と一彩はおとなしく従い、作業をしていた。

 だが、その間も考えていた。

 課長を捨てます、はまずいよな。
 課長より捨てられないものを見つけて、それを基準にしなければ。

 ふたりはしばらく、ガサガサ無言で片付けていた。

「おい、そろそろお茶にするか」

「あ、いいですねー」
と顔を上げた一彩に彰宏が言う。
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