突然、課長と秘密の関係になりました
「待ってる間、お召し上がりください。
 私、いつもそうしてるんで」

「この席に座って待つときは、食べないといけない決まりでもあるのか」

 はい、そうです、と面倒臭くなって言ったが、
「そうか」
と素直に彰宏は食べていた。

 画面を見ながら、心ここにあらずのようだ。

「じゃあ、よろしくお願いいたします」
と一彩は頭を下げる。

 おっと~っ。
 時間ギリギリだっ。

 課長には今度なにかお礼しよっと、と急いでロッカールームに駆け出した。

 

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