突然、課長と秘密の関係になりました
さっきのお好み焼き屋からちょっと離れた場所にあるそのお店は、まだ新しかった。
衝立で各テーブルごとに仕切られていて、ちょっと個室感がある。
まだお好み焼きののっていない、あったまった鉄板を彰宏は何故か、じっと見つめている。
「そういえば、さっきなに考えてたんですか?」
そう一彩が訊くと、彰宏は顔を上げた。
「いや、会社で、私に『南』って呼びかけたあと、黙ったじゃないですか」
「いや、お前、もうすぐ南じゃなくなるんだなと思って。
なんかしんみりしたんだ」
「なんで私じゃなくて、課長がしんみりするんですか」