突然、課長と秘密の関係になりました
「お前を育て上げたわけではないが、なんとなく、妹が嫁に行くような気分になって」

 いや、私、あなたの苗字になるんですよね?
と一彩は思う。

「そういえば、お前、一度、名前変わってるのか?」

「ああ、いえ。
 南はもともと私の母の名前です。

 父は養子だったのか。

 私が小さいときに離婚して、私が違う名字だったときの記憶がないのか。
 誰も語らないので知りません」

「……そこで突っ込んで訊いてみないのか」

「まあ、訊いてもしょうがないんで」

 などと言っているうちに、お好み焼きが大きなヘラにのせられてやってきた。
 


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