突然、課長と秘密の関係になりました
「私はもう……
 途中で、じゃあさようならって、みんなみたいに帰るわけにはいきませんしね」

 課長の家から帰れない?

 やっぱり、この二人、同棲してるのか?

「悪かった。
 だが、お前、昨日、最初はあんなに嬉しそうだったじゃないか」

 隠していても俺にはわかる、と彰宏が言うと、

「……バレてましたか」
と一彩は少し照れたように言った。

 同期だが、初めて見る、はにかむような笑顔だった。

 黒須は、ぐいっと自らの身体を柱に押し付け、さらに近くで聞こうとする。



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