突然、課長と秘密の関係になりました
 


 浩司に連れられ、歩いていくと、街を彩るイルミネーションが見えてきた。

「この辺綺麗だからさ。
 みんなで眺めてから帰るといいかなと思って」

「酔っ払いに見せても、
 『なんか光ってる。歩きやすい』くらいしか思わないんじゃないか?」

 そう言いながら、彰宏は、ちょっと離れたところに立っている一彩を見た。

 一彩はライトアップされて青く光っている木の下に立ち、見上げている。

 一彩が振り向いたので、今のが聞こえていて、
「そんなことないですよー」
と言うのかと思った。

 だが、一彩は、へらっと笑い、
「なんか光ってて歩きやすいですねー」
と言った。

 浩司と二人、笑ってしまう。
 


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