推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
テンパって自分で首を絞めてしまった。
高峰くんと向き合ったのはいいものの、みるみる火照っていく頬。
そりゃあこんな綺麗な人に見つめられたらこうなる……。なにやってんだ私。
たまらず悶絶しながらバッと抱きついた。
急な行動に驚きつつも受け止めてくれる、彼の細身なのにしっかりした体。
同時にフワリと舞うほのかに甘い香り。
伝わる体温。
心臓がバクバク鳴るのを感じながら、恐る恐る腕を回すと。
──ビクッ
「……?」
彼の体が一瞬震えた。
「……はぁ、何かと思ったら瑠亜、大胆だね」
「なっ……!高峰くんから言ってきたくせに!」
「そうだけど、何も言わず急に飛びついて来るから」
「ごめんなさい……?」