推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
「花野井さん、次ウエスト測るからこっちきてくれるー?」
「は、はーい……!」
スタイリング係の子に呼ばれ、私は腰の辺りにメジャーを当てられた。
今は文化祭準備中。
もうあと4日に迫っていて、みんなは大忙しだ。
私は本番まで全然やることがないので、他の係を手伝ったりしている。
それにしても、明日メイド服を完成させなければならないらしい。
……私、意外と一番ドタバタしてるかも。
と、そんな時。
「「「「きゃーーーーー!!!」」」」
入り口の方で黄色い悲鳴が上がった。
最近はもうこれにも慣れてきちゃってる……。
「瑠亜〜」
「高峰くん……!どうしたの?」
「いいから、目瞑って」
「へ?う、うん……?ひゃ、んっ……!」
首元に冷たい感触を感じた。
すぐ近くに高峰くんの匂いがする。