推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
「ふぅ、疲れたぁ」
「あっちー。ていうか瑠亜、走るの遅くね?」
「秀馬、あんま花野井をいじめたら嫌われるよ〜」
「当の瑠亜は推しに夢中すぎて聞いてないのね」
水分補給をしながら4人でおしゃべり。
その間も、私は高峰くんから目が離れなかった。
だって、体育祭練習くらいだよ⁉︎
授業中(?)も近くにいられるの!
「あっ瑠亜、先生から呼ばれてる」
「……え⁉︎ 嘘、分かった!」
夢見心地な気分に浸っていると涼香に声をかけられ、私は立ち上がって歩き出した。
今回の振り返りや改善点などを話し合って戻ろうとすると。
「瑠亜、やっと見つけた」
「⁉︎ たっ、高峰くん!」
キラキラスマイルが目の前にあって、私は思わず硬直。
「ちょっとそこで話さない?」
「ふぇ、あ、もちろん!」
直々のお誘い……っ。幸せすぎる!