推しにガチ恋ってアリですか⁉︎



「あと、転んでたし。あれわざとなの?」

「み、見てたの……⁉︎ ていうかわざとって?」


わ〜、思いっきり転んでたの見られてた……!


「あの体勢。あー思い出すだけで嫌になってくる」

「わざとな訳ないよ⁉︎
秀馬くん、私の事守ってくれたから」

「はー……」


ため息ついてる……。
まぁそりゃ転んでる姿なんて見苦しいですよネ……。


「あ、瑠亜」

「う?」

「ハチマキ取れそう」

「えっ⁉︎ 」


そんなぁ。私自分で結ぶの下手なのに!


クラスカラーの黄色のハチマキに手を伸ばすと、高峰くんの手に当たった。


「俺がやってあげるから」

「⁉︎⁉︎⁉︎」


そしてポニーテールの下にある結び目をシュルッとほどき始めた。


おおお推しにハチマキを直してもらっております!


ちょーっと待った、何この状況!何この状況!!


心臓がバクバク言ってるんだけど……っ。
私、緊張しすぎじゃない⁉︎


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