推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
「はい、できた。これからは俺に頼んでよ。
牙城より絶対うまいから」
「えええ、いいの……?」
「ん。瑠亜にならやる。てかやりたい」
「どういうこと……」
そんなにうまいなら他のみんなにもやってあげれば良いのに。
そう思って振り返ると、穏やかな笑みを浮かべる天使と目が合った。
はうっ……かっこよすぎるっ!
「瑠亜は特別だから、ね」
「ひぁっ⁉︎ 」
気づけば後ろから抱き寄せられていた。
「とっ、特別って……?」
「バカな瑠亜には難しいよね」
「なっ、ひどい!」
クスクスと笑ってる。
うぅ、推しにバカ判定されちゃったよ〜。
「休憩終わりだって。ほら行くよ」
「あっ、うん……!」
でも、推しとこんなお近づきになれるなんて。
嬉しすぎて全員リレー1位とっちゃうかもなぁ(ありえない)。
そんなことを思い浮かべながら、私はグラウンドに戻った。