推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
『推し』のおねだり



6月7日、土曜日。



本日は、体育祭当日です!


「瑠亜、そっちマイク準備して」

「やってるってば〜!」


実行委員は大忙し。


機材を準備したり、進行を仕切ったり、クラスをまとめたり。


終わった頃にはヘトヘトになっていた。


って、始まる前に疲れてどうすんのさーっ!


「あ、瑠亜みーっけ」

「高峰くん……!」


そんな時、テントに高峰くんが入ってきて一気に疲れが飛ぶ。


推しの力は偉大なのです……。
何よりも最強なのです……。


もう一度言います。
推しは何よりも最強なのです。


「前から思ってたけど、ポニーテール似合うよね」

「!へへっ、嬉しいなぁ」


推しに褒められちゃった……。


「瑠亜、何ニヤニヤしてんの」

「だって、推しにポニーテール似合うって言われたの!喜ばない人いないと思うよ⁉︎」

「ふーん。推しに、ね」


< 41 / 211 >

この作品をシェア

pagetop