推しにガチ恋ってアリですか⁉︎



チラリと高峰くんを見て笑みを浮かべる秀馬くん。
何か敵対心が垣間見えるんですけど……。


「あー、牙城も選抜リレー出るんだっけ」

「まぁな。絶対負けねーから」


だから何の敵対心ー⁉︎
落ち着きましょう二人とも……!


「どうだか。ねー瑠亜、俺が勝ったらご褒美くれる?」

「へ⁉︎」

「その方が頑張れるんだよね。だめ?」

「……っ、いい、よ……」


推しの頼みなら断れないんです……。
ていうかそれを分かってて聞いてきてるような。


キラキラパーフェクトビューティフル笑顔に負けて私が頷くと、秀馬くんが不機嫌そうな顔になって。


「ふざけんな。高峰には勝たせねーよ」

「こっちだって本気だからね?」

「ちょっと、二人とも喧嘩はダメだよ……!」

「瑠亜かわいー」

「⁉︎」

「ちっ」

体育祭は波乱の予感。


< 42 / 211 >

この作品をシェア

pagetop