放課後、先生との秘密

26話 ヒラside


ヒラside_________


はいどうもヒラです!
単刀直入に言うと葵のこと大好きです!!


ほんとなんだろ…ずっと何するにも葵と一緒だったからかな?

気づいたら何も進展なくもう10年以上も想い続けてる


葵がキヨのこと好きって知った時はほんとどうにかなっちゃいそうだったよね〜


他人事みたいだけど結構メンタルきてます


墓場まで持ってこうと思ってたんだけど、つい言っちゃった!んふっふっふ


鈍感な葵のことだからわかって無さそうだけどねぇ


……ま、言ったところでどうにもなんないんだけどさ〜結果なんて目に見えてるし
どうせ葵の目には“ただの幼なじみ”なんだろうし。

キヨのことになると、ほんっと楽しそうでさ、目がキラキラしてて、俺なんかじゃ敵わねぇなって


いやマジで嫉妬とかしたくないんだけどね!?
好きな人が笑ってるのは嬉しい……けど、
それが“自分じゃない”って気づくのほんとしんどいよ…


だから俺は葵にとって良い奴になろうって決めた

そんなすぐ諦めれるわけないけど、葵が先生と円滑に恋できるように支えてあげようと思う




だけど、先生が居ない時は俺が支えたい
俺が葵を守りたい…


そんで、葵に「かっこいい!!」とか「惚れた!」とか「意外と良い奴」とか「ヒラ好き!」とか思ってくんねぇかなぁ!!


まぁどう願っても叶うわけねぇけど…



ずっと葵のこと近くで見てきたのはこーすけでもキヨでもなく俺なのに…



すぐキヨに心持ってかれちゃってさ…あのバカっ


まぁこの関係崩したくなくて、好きだって言うのずっとひよってたのは俺なんだけどな…



神様ってほんとに存在すんのかなぁ
いたとしても俺に酷くね?!



ま、でも言えたから!スッキリしたし
今はそれで充分!
葵が幸せになってくれればそれでいいわ〜


てか恥ずかしくてフジ達のとこ来たんだけど
葵一人で寂しくないかな?
そんな寂しがるような子じゃ無いか


後ろを振り向くと葵は地面でうずくまっていた


「あ、葵?」


てかなんでみんな気づいてねぇの?


フジ 「葵なにしてんの?」

ヒラ 「わかんないちょっと行ってくるから先歩いてて」


俺は急いで駆け寄って、しゃがみ込むと、葵はうずくまったまま顔を上げなかった。


なんか嫌な予感がする




「葵大丈夫?どうしたの?」

「ヒラぁぁっ…」






葵は目を真っ赤にして泣いていた。





ヒラside________END
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