はいはい、こちら中野通交番です。 ただいま熱愛中。

5.

 ほらほらロシアがイギリスに手を出しただろう。 メロンおばさんがグダグダで何もしないからこうなるんだよ。
抗議さえすればいいって思ってるだろう? それじゃダメなんだってば。
あいつらを人間だと思っちゃいけないんだ。 人間だって思うから何もする気にならん。
妖怪退治に行ってきなさいよ。 ウクライナが頑張ってるからまだまだ外へは出にくいだけ。
 これでウクライナが倒れたら勢いに乗って太平洋に出てくるぞ。 それでもいいのか?
そうなったら自民党とメロンおばさんのせいなんだからな。 この弱虫目。
 福岡の自民党には啖呵を切ったらしいやないか。 ロシアにはなぜ出来ないんだ?
二枚舌。 そんなのが信用できるかってんだ。
 減税ミサイルで国民の気を逸らそうとしてるだろう? 甘いんだよ 考えが。
しかもニーサを対象にしようなんて国民を二極化させようとしてるな? 買えない人はとことん損をするじゃないか。
 消費税の時限付き部分減税だってまやかしだよな。 2年後には増税されるんだから。
その時には死ぬほど叩かれるだろう。 ついでに言えばその時は中国も動いてるぞ。
増税なんかやってる暇は無いよなあ きっと。 そうなると余計に叩かれまくることになる。
それでもいいのかなあ? メロンおばさんよ。

 季節は流れ秋になり、「10月31日をもって中野通交番を閉鎖する。」っていう通知が届きましたです。
「ついにあの交番も閉鎖されるのね?」 麻理もどこか寂しそう。
「そうだ。 この町もお騒がせ民族が居なくなったからな。」 「ここに居るけど、、、。」
「お前か?」 「違うわよ。 あなたよ あ、な、た。」
「何で俺が?」 「ほら始まった。」
 思えば40年、逮捕したのはあの小判だけ。 ピストルを使うことは一度も無かった。
試し打ちすることすら無かった。 だってさあ、研修してる時、、、。
 「お前なあ、何処狙ってんだよ?」って先輩に大爆笑されて以来、持ったことも無いんだから。
それ以来、ずっとこの交番で働いてきた。 っていうか、ただ座ってただけなんだけどな。
 その交番もいよいよ終わり。 その日は金曜日だから本部長が来てくれるんだそうだ。
それでもって俺は退官する。 退職金もまあまあ貰えそうだな。
 麻理はもうしばらく働くって言ってたな。 家に籠ると落ち込んじゃうからって。
ついでについでに和之も結婚するそうだ。 マンションを借りたらしい。
親とはえらい違いですなあ。 俺は実家が在ったからここで暮らしてきたけど。
 ってことはさあ俺たちが死んだらこの家も手放すことになるんだな? 誰も住まないから。
寂しいもんだねえ。 哀れなもんだねえ。
 はてさて夏も過ぎたようですなあ。 これからは日本種が美味しくなるのよねえ。 麻理と二人で飲みたいわーーーーー。
「とか何とか言ってさあ、私が酔っ払ったところを「いっただきまーーーす。」って美味しそうに食べようと思ってるんでしょう?」 「今だって美味しそうじゃないか。」
「そうかなあ? 私ももう60過ぎてるのよ。 若い子には負けるわよ。」 「ぜーんぜん負けてないけどなあ。」
「あらあらそうなの? じゃあさあ全部脱いじゃおうかなあ。」 「ここでか?」
「あなたの前ならいいでしょう?」 それを見た和之は口に手を当てたまま二階へ上がってしまった。
もちろん彼女も一緒にね。 「さあさあ食べて。」

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