溺愛する身代わり姫を帝国王子は、逃さない。
第4話
「私には触れないほうが、その身のためにはよろいのでは?」
刹那、ぱらぱらと私から荒縄が落ちて、拘束が解ける。
そのあとすぐにそう言って、私はすぐさま上体を起こした。
目の前のハレット様から、私はずるずると尻ごみしてしまう。
「これくらい、たいした問題ではないですよ、ルアン」
ハレット様にそう言われても、それでも私は、ぶるぶると大きく体を震わせながら、彼から距離を置く。
ぼろぼろの白装束を隠すかのように、私は自分の細すぎる身体を両手で抱きしめた。
「ルアン、無礼ですよ。すぐさまその場で、平伏しなさい!」
すぐ近くで跪いている巫女姫は、私を尻目に一喝する。
「は、はい」
私は、鋭い巫女姫の声に我に返り、即座に跪こうとした。
極度な疲労と空腹で、深い眩暈に襲われてしまう。
そのままぐらりと、私は身体を傾けて地面へ倒れた。
「ルアン!」
目を見開き、レイカルド様が駆けてきたのが、私は眩暈の中わかった。
「我が君、私が運びます」
ハレット様は、そう言ってレイカルド様の前へ立ちはだかる。
ハレット様の肩を引いたレイカルド様は、私のもとへ行った。
「このくらいは、僕も問題ないことだよ、ハレット」
「ですが、ルアンは昨日よりもずっと、ぼろぼろですから」
ルアンの薄汚れている白装束を尻目に、ハレット様はぼやくように言う。
「こんなの気にならないって。ハレット、ルアンは僕が運ぶよ」
レイカルド様は、片膝ついて私の両肩へ手を伸ばす。
「さ、触らないでください!」
私は、レイカルドを遠ざけるように一歩後退する。
「ルアン、何、尻込みしているから」
「こ、ここは、お仕置きの場であるがゆえに、下手な穢れが濃く、蔓延っています」
「だから、大丈夫だって」
「そんなことは、ありません!」
「だから、ルアン」
「すぐさまこの場をはなれたほうが、その身のためには、よろしいのではないのでしょうか?」
私は、震えた声音ながらも気丈に言った。
「私には触れないほうが、その身のためにはよろいのでは?」
刹那、ぱらぱらと私から荒縄が落ちて、拘束が解ける。
そのあとすぐにそう言って、私はすぐさま上体を起こした。
目の前のハレット様から、私はずるずると尻ごみしてしまう。
「これくらい、たいした問題ではないですよ、ルアン」
ハレット様にそう言われても、それでも私は、ぶるぶると大きく体を震わせながら、彼から距離を置く。
ぼろぼろの白装束を隠すかのように、私は自分の細すぎる身体を両手で抱きしめた。
「ルアン、無礼ですよ。すぐさまその場で、平伏しなさい!」
すぐ近くで跪いている巫女姫は、私を尻目に一喝する。
「は、はい」
私は、鋭い巫女姫の声に我に返り、即座に跪こうとした。
極度な疲労と空腹で、深い眩暈に襲われてしまう。
そのままぐらりと、私は身体を傾けて地面へ倒れた。
「ルアン!」
目を見開き、レイカルド様が駆けてきたのが、私は眩暈の中わかった。
「我が君、私が運びます」
ハレット様は、そう言ってレイカルド様の前へ立ちはだかる。
ハレット様の肩を引いたレイカルド様は、私のもとへ行った。
「このくらいは、僕も問題ないことだよ、ハレット」
「ですが、ルアンは昨日よりもずっと、ぼろぼろですから」
ルアンの薄汚れている白装束を尻目に、ハレット様はぼやくように言う。
「こんなの気にならないって。ハレット、ルアンは僕が運ぶよ」
レイカルド様は、片膝ついて私の両肩へ手を伸ばす。
「さ、触らないでください!」
私は、レイカルドを遠ざけるように一歩後退する。
「ルアン、何、尻込みしているから」
「こ、ここは、お仕置きの場であるがゆえに、下手な穢れが濃く、蔓延っています」
「だから、大丈夫だって」
「そんなことは、ありません!」
「だから、ルアン」
「すぐさまこの場をはなれたほうが、その身のためには、よろしいのではないのでしょうか?」
私は、震えた声音ながらも気丈に言った。