執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
色々な決断を迫られる中、休館日の月曜日に産婦人科へと向かった。
診断結果は妊娠三ヶ月。お腹には愛する人の子どもを授かっていた。そのことに、嬉しさを噛みしめる。
――私はこの子と一緒に生きていく。
この数日間で覚悟は決まった。愛する人の子を産み、育てられる奇跡を喜ぼう。
幹太とは別れの道を選ぶことになるが、彼との子どもがいるからきっと大丈夫だ。
お腹を優しく撫でながら、会計までの時間を待合室で待つ。
母は一人でお腹の子を育てると決断したとき、どんな気持ちだったのだろうか。
お腹の子を絶対に守り抜く。そんな強い気持ちがあったからこそ、母は一人で雫をここまで育て上げてくれたのだろう。
母と同じで自分もまたシングルマザーの道を選ぶことになるけれど、それでも気持ちは喜びに満ちていた。
一人で育てることに不安や心細さはある。だが、それでも頑張ろうと思える自分を誇らしく思った。
あとはどうやって幹太に別れを切り出すか。それが一番の問題になってきそうだ。
さぁ、どうしようか。そんなふうに考え込む自分に気がつき、思わず苦笑した。