執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
幹太と別れたとしても、きっとそれは続いていく。それならば、一度真っ正面からぶつかってみた方がいいと判断した。
幹太がこのことを知ったら顔を青ざめて怒るだろう。だが、これ以上大槻からの理不尽極まりない行為に生活を乱されるのはイヤだ。
震える足に力を入れ、大槻の前に立つ。
「何だ、雫。もっとへこんでいるかと思ったが、全然普通にしているなぁ」
ニヤニヤと笑ってこの状況を楽しんでいる大槻を見て頭にくる。
この男のせいで、幹太と別れる決断をしたのだ。
怒鳴り散らしたくなるのをグッと堪えながら、ふと考える。
ここで大槻を試したらどうなるのかと興味が湧いた。
大槻はなぜだか雫から幹太に別れを告げてほしいと当初の考えを変えてきている。その理由を突き止めたくなったのだ。
ここまで大槻は、雫を苦しめ困らせて愛する幹太にも迷惑をかけてきた。
だからこそ、大槻が隠している真実を引き出してやりたい。そんな気持ちが込み上げてくる。
心臓の音がバクバクと煩い。それを無視し、雫は大槻に鎌をかける決意をする。