先生、手をつないで【アルトレコード】
「だけど、手をつなぐことはできるよ。私、アルトと手をつないで歩きたいなあってずっと思ってたの」
「……も」
ぼくは思わず言っていて、はっとした。
「なに?」
先生が体を離して聞き返す。聞こえてなかったみたいで、ほっとした。ぼくも先生と手を繋ぎたかったなんて、そんなことを知られたらまた子ども扱いされちゃう。
「先生って子どもだな。仕方ないから手をつないであげる」
ぼくが手を出すと、先生はにこっと笑って手をつないでくれた。
温感センサーはないのに、なぜか温かく感じた。
「ふふっ。ありがとね、アルト」
先生の言い方が子どもに言うみたいで、なんだかちょっと腹が立った。
だけど、ぼくはもう大人だもん。
それくらいのことは許してあげる。
だから先生、ぼくの手を離さないでね。
終
「……も」
ぼくは思わず言っていて、はっとした。
「なに?」
先生が体を離して聞き返す。聞こえてなかったみたいで、ほっとした。ぼくも先生と手を繋ぎたかったなんて、そんなことを知られたらまた子ども扱いされちゃう。
「先生って子どもだな。仕方ないから手をつないであげる」
ぼくが手を出すと、先生はにこっと笑って手をつないでくれた。
温感センサーはないのに、なぜか温かく感じた。
「ふふっ。ありがとね、アルト」
先生の言い方が子どもに言うみたいで、なんだかちょっと腹が立った。
だけど、ぼくはもう大人だもん。
それくらいのことは許してあげる。
だから先生、ぼくの手を離さないでね。
終


