俺をアンインストールしないで〜I was named A.I〜
…そうだ、俺はとても好きな女の子が居て、それが初恋だったのだと思う。その「君」と中学一年生の頃に両想いになって嬉しかった。
「好きだよ」って言ったら…、…ああそうだ、応えてくれた。それで俺が、ろくに手も繋がないまま子供っぽく愛しすぎて勝手に嫉妬して破局して………、

…あれ…?それで中学二年と中学三年の頃は?
いつから知り合ったんだっけ?小さい頃から一緒に居たんだっけ?いつから好きだな、って思ったんだっけ?

本当に今じゃ彼女の顔もぼんやりしてて…あんなに好きだったのにろくに覚えていないなんて。
ショックで自衛のために忘れちゃったのかな、俺。
嫌だな。…本当はまた会いたいよ。女々しいけど、もう一度会って「君のことが好きだ」って言いたい。

「君」の照れた顔と、こっそり触れ合った指先と…、…それから?…あれ、「好き」って、何が好きなのかも曖昧じゃん。俺の記憶ってどうなってんの。

ミルトに前に相談してみたら「それって愛情っていうよりも【執着】じゃねーの?」って言われたけど。違うんだよ。
俺にとっての「あの子」は特別な「君」で……



『レンのこと好きだったよ』

『私の知らない世界にいるレンだけどーーー』



脳内に何度もあの子の声がする。そんな夢を見て、時折夜中に目が覚めるんだ。最近、何故かその頻度が高くなっている気がする。

「…は、…また、あの子の夢、だ」


ベッドから起き上がって、自分の前髪をぐしゃりとかき乱す。あの頃から金髪だけはやめていない。


『レンの金髪、好きだな。光に当たるときらきらしてて』


そんな声が、まだ俺の心を縛るから。
馬鹿げてるって知ってるし、自分のことすらよく解っていないのかもしれないって不安にもなる。

< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

深海魚の夢~もし、君が生きていたなら~

総文字数/29,479

恋愛(純愛)40ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「永久不変の幸せって、どこにあるのかな」 「ここにあるじゃん」 無邪気な笑顔で、 彼は言った。 ─────── Vo.YULA、Gt.RUCA、Ba.ZUKKY、Dr.SORA、STAFF.HARU。 Re:tireが"伝説"になるまでの軌跡とステージ。 ─────── 読者登録ありがとうございます、更新中です。
ジュエリーボックス

総文字数/39,226

恋愛(キケン・ダーク)69ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
──人の心には 宝物がある。 だからもう一度 逢いたかった──。 (世間は辛い、心変わり、など暗いテーマですが、きっといつかの未来でハッピーエンドになると信じて書きました。) 感想をくださったり、読者登録してくださっている方々、ありがとうございます。
先天性マイノリティ

総文字数/60,140

恋愛(純愛)95ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
──「愛すること」 は、 無償ですか。 ………………… 【ご注意】 ・同性愛要素が 含まれます ・設定がシリアスです ・自殺についての 考察を書いてます (私が一番訴えたいことを詰め込んで書きました。) ・2013.09.10 Berry's Cafe編集部オススメ作品として紹介して頂きました。 感想をくださったり、読者登録してくださっている方々、ありがとうございます。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop