組長様は孤独なお姫様を寵愛したい。
「…あ、ごめん、茉白。…俺さ、実は引っ越してからすぐ橘組に入ったんだ。」


「なんでわざわざ…?」



三影はヤクザになるような性格じゃなかったのに。

凄く真面目で誰がどう見ても優等生で、いつも皆の憧れの的だった。


「…元々俺の家、代々橘組に仕える家系でさ。ずっと前から俺も橘組に入ることは決まってたことなんだよ。」



ドンと言う音が聞こえそうなほど衝撃的だった。

10数年一緒に居てそんなことも知らなかったなんて。


きっと上手く隠していたんだろう。




「そう、だったんだ。」

「…あぁ。茉白に怖がられたくなくてずっと隠してた。ごめんな。」



…私は、三影がヤクザだろうと怖がることなんて無いのに。


幼なじみ思いなところは相変わらずなんだな、とフっと笑みがでた。


「良いんだよ、全然。三影にまた会えて嬉しい。」



たまたま出会った知り合いが、唯一の味方の三影だなて。

こんなに嬉しいことは無い。



「…はぁ、お前は相変わらずそういうことを…。」


「…?何か言っ「何も言ってない。」



遮るの早すぎでしょう。

逆になんか怪しいよ…。

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