さよなら、痛みの恋 ― そして君と朝を迎える



 それでも、ある日、彼女の肩の痣を見たとき――もう、黙っていられなかった。


「紗夜……その肩、どうした?」


 ――震えていたのは、紗夜じゃなく、俺の方だった。

 ずっと守りたかった。
 でも、こんなに無力だった。



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