探偵男子たちが強すぎる
──星原学園第二校舎二階。
進学コースの生徒たちが主な第二校舎に、静空くんが言っていた物置き教室と化していたところを白河くんが手伝い用教室として、使っていいと許可を出してくれた。
教室の中は使わなくなった掃除機やら、備品やらの段ボールが積まれていて、ちょっとホコリっぽいけど、掃除したらまともに使えそうで一安心。
「……いやー蓮佳ちゃんナイスやったな。どう交渉するのかと思えば、ごく自然やったわ」
今は換気も何もされていないから、入口からただ中を覗きながらの会話になってしまう。
「編入生の立場をいかしたのが、割とよかったのかもな」
「さすが探偵のむすめー。ここなら人来ないだろうし、メイン校舎と廊下一本で繋がってるから行き来しやすくていいね」
「うん。とりあえず話し合いの場所確保が出来てよかったよ」
外じゃないし人目にもつきにくい。そうそう大きな声で話さなければ、聞かれる心配はほとんどない。
「よっしゃ。これで、よそのやんちゃくんたちとやりあえる……完全に対処班結成アンド始動や」
「怪しまれない程度に昼休み、または放課後に集合だな」
「その前に掃除やろ」
「おれはパスー。お願いします体力ある仲間たち」
静空くんはわたしたちに拝むように手を合わせると、夏音くんは腰に手を当て、目を細める。
「人任せかいな……ま、ええけど。掃除は嫌いやないし。残りの時間でコイツとやっとくさかい、先に二人は戻りぃ」
コイツ、と夏音くんが指名したのは壱弥くんだった。
「は?何でお前と掃除しなきゃならないんだよっ」
「文句言わんと、掃除せぇ!……ほなら、また後でな蓮佳ちゃんたち」
壱弥くんを無理やり押して、にっこりと夏音くんは笑って教室の扉を閉めた。