探偵男子たちが強すぎる

「……あれ、おれの気のせい?なんか殺気的なのをひしひしと感じる」

確かに殺気に近しい威圧感は漂ってる。
壱弥くんと夏音くん、それから紫音くんからの視線がいっきに鋭くなったから。

「ほぉーん……シズもレンちゃんのことそないな風に思っとるんやな」
「は?"も"ってなんだよ夏」

険しい顔つきで壱弥くんは夏音くんを見つめれば、

「レンちゃんみたいな子ははじめてやし、強い子には強い男子が釣り合うって話や。ウチなら釣り合いが取れるやろ」

な?と、夏音くんはわたしに笑顔を向けた。

「それなら僕の方が先輩に釣り合うと思うけど?強いし料理出来るし?」

ね、と今度は紫音くんが笑いかけてくる。

「それより紫音、髪切らんままいつまでつけとんのやそれ」

それ、とはあげたヘアピンのこと。

「気に入ってるの。蓮佳先輩がくれたから切らないことにした。料理する時見やすいし」

「料理くらい俺も出来る。やらないだけで。それに強い奴が蓮佳に釣り合うって言うなら、俺だろ。勉強もできるしな」
「おれは機械系強いもーん」

急に四人からアピールされるも……どう反応を返したらいいのやら。
それに俺だおれだって始まってしまったし、大人しく今日は部屋でゆっくりしとこうかな。

飲み物だけ、と冷蔵庫からお茶のボトルを取り出しリビングから静かに出ると、

ピンポーン──インターホンがなり、リビングはまた静まる。
廊下で止まっているわたしのもとへ、続々と壱弥くんたちがやって来た。

「蓮佳は出るな、俺が行く」
「誰かを呼んだ覚えないで?まさかまた仲間増えたりしてな?」
「そんなわけないでしょ」

静空くんだけがわたしの隣に残り、三人が玄関へ。異様な気配ではないから構わないんだけどね。

「ねぇ、もしかして来たのってさ──」

静空くんが言いかけたところで、玄関の扉を紫音くんが開けた。
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