探偵男子たちが強すぎる
「と、見せかけてのんびり儚げ男子のおれがいいよね。レンレンは護られるより護りたいよね。おれ……護ってくれる人ぼしゅー中」
床に倒れていた静空くんがいつの間にかわたしの後ろから抱きついてきて……リビングがいつぞやと同じく殺気に満ちる。
「よっしゃ、もうここはレンちゃん懸けて勝負といこか」
「その気ならノるけど?怪我しても文句言うなよ?」
「勿論、僕も」
「え、それおれ勝ち目なくない?」
静空くん以外が準備運動し始め、さすがにこれはまずいから止めないと。
「こらこら、家の中でそんなこと懸けないの。怪我したら大変だよ?まだ倒されないといけないところもあるんだし……」
説得できたかチラッと皆の顔を見れば、不満気。今のだけではイマイチらしい。なら、そうだなぁ……あ。
「お、お腹空いちゃったな、って」
だめかな。でも夜ご飯にはいい時間だよ?
「先輩それ……"僕の"ご飯が食べたいってことだよね。分かった、すぐ運ぶ」
「え、シオシオ抜けるのはや」
キッチンに閃光のごとく戻って行った紫音くんに、静空くんは椅子に座りながら呟く。
テキパキ動きながら紫音くんは言葉を返した。
「蓮佳先輩が"僕が作った"ご飯食べたいって言うんだから兄貴たちの相手にしてる場合じゃないのー」
わたしも紫音くんの手伝いしながら、壱弥くんと夏音くんが座るのを待つ。
「なんか僕、僕ってやたら一部強調されてるし。……まぁ腹は減ったから休戦ってことで」
「……やな。けどレンちゃんはやらんからな!」
「やっぱ休戦撤回今にするぞ」
座りかけた二人はまた立ち上がったから、
「頂きますしようね、皆で!」
おかずを運びきって座り、手を合わせた。
二人は渋々座りだすも、この後の食事は騒がしいものとなった。