探偵男子たちが強すぎる
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な、なんか重い。それに苦しい……何かに上から圧迫されてるような──

「……ん、ん?えっ」

息苦しさに目を開けると、わたしの上ですやすやと眠る静空くんがいた。というか顔近い!

「ん?レンレン起きたの……?」

あくびをして目を擦る静空くん。

「うん、それよりも──」
「……おはよーのちゅー」

え!?ね、寝ぼけてるっ!?
迫ってくる顔に、避けようにも身動きが取れない。

「静……んぐっ」
「うっ……あ、痛っ!!」

やばい、と思った瞬間わたしは急に後ろから口を(ふさ)がれ、静空くんは夏音くんに首根っこを掴まれ、壱弥くんにつねられた。

「何が、おはようのちゅーだ。ふざけんな情報屋」
「一番のほほんとしとるのに……ほんま危険やわ」

軽々と夏音くんに掴まれている静空くんは『ぐるじい、ギブギブ』と床に放された。となれば、わたしの口を塞いだのは紫音くんしかいなく、紫音くんは手を離しわたしの顔を覗き込んだ。

「先輩大丈夫?僕以外にああいうことされちゃあかんよ?」
「お前も駄目に決まってんだろ」
「何で壱弥先輩が駄目って決めるん?先輩は僕がええかもしれんのに」
「は?んなわけないだろ」

すぐ手も足もが出る我が家の面々。
しかしキレ気味になりながらも紫音くんはうまいことかわすから、余計にヒートアップしていく。だけど珍しく夏音くんは参加せず、わたしの隣へ腰を下ろした。

「はぁ……ユウリといいコイツらといい、油断も隙もあらへんな。風呂場やらソファやらでイチャコラしよって……ほんま野蛮な奴ばっかりや」
「お前に言われたくない」
「そーだそーだ、兄貴も野蛮枠に入ってるからね」
「勝手に言っとれ。ウチはレンちゃんにだけは誠実なんや。なぁレンちゃん?コイツらよりウチんとこおいでや」

お、おいで?

「え?えっと……」

急にそんなことを言われましても、言葉に困るというか。
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