探偵男子たちが強すぎる
◇集められた理由◆
約束通りわたしたちは駅での待ち合わせた。
静空くんは朝から学校には来ていなく、決着後に落ち合うことになり、最初は口数が少なかったのだけどイヤホンから静空くんがまた『しりとりしよ』と言い出して……道中ずっとしりとりをし続けた。
わたしたちが今から相手にするのは、通称"B"。
『──ビーってなんの略や?』
『Berserker』
『バーサーカーってつまり……』
静空くんが答えた時、ユウリくんとヒバリちゃんは険しい顔つきになった。
『まぁ戦闘狂。戦いを好む者を意味するらしいね。だから弱い奴はいないとみていい』
それにさまざまな武器を使うだろう、とのこと。
でも──戦闘狂や武器と聞いたところで、全く動じないのがわたしたちだ。
「……で、平日なのにやたら閑散としてますけど、本当にここなんですか?静空先輩」
【合ってるよ】
見た目はそう荒れてるように感じさせない、普通の中学校。疑問に思うのも不思議じゃない。
「今回はヒヨコさんないしな。どやレンちゃん、気配ある?」
「そうだね……」
皆でグラウンドを進み感知圏内に校舎をいれれば──
「普通に沢山いるけど……待って。前の校舎もそうだけど……後ろ!」
振り向けば、校門から続々と不良くんたちが流れ込んできた。言われた通り武器持ちもいる。
「……校舎と門からで挟み撃ちってことか」
「らしいな、全然構わんけど」
即座にわたしたちは背中合わせになり、臨戦態勢に入った。けれど、不良くんたちは立ち止まったまま動かない。
なぜ、そう思った途端、
「──よく来たね、星原学園の皆さん」
グラウンドの奥から和柄の羽織を着て、キツネのお面で顔半分が隠れている男の子が出てきた。
「なんか……聞いたことありません?この声」
「俺も同じことを思った」
分かる、わたしも穏やかなこの声……聞き覚えがある気がする。
静空くんは朝から学校には来ていなく、決着後に落ち合うことになり、最初は口数が少なかったのだけどイヤホンから静空くんがまた『しりとりしよ』と言い出して……道中ずっとしりとりをし続けた。
わたしたちが今から相手にするのは、通称"B"。
『──ビーってなんの略や?』
『Berserker』
『バーサーカーってつまり……』
静空くんが答えた時、ユウリくんとヒバリちゃんは険しい顔つきになった。
『まぁ戦闘狂。戦いを好む者を意味するらしいね。だから弱い奴はいないとみていい』
それにさまざまな武器を使うだろう、とのこと。
でも──戦闘狂や武器と聞いたところで、全く動じないのがわたしたちだ。
「……で、平日なのにやたら閑散としてますけど、本当にここなんですか?静空先輩」
【合ってるよ】
見た目はそう荒れてるように感じさせない、普通の中学校。疑問に思うのも不思議じゃない。
「今回はヒヨコさんないしな。どやレンちゃん、気配ある?」
「そうだね……」
皆でグラウンドを進み感知圏内に校舎をいれれば──
「普通に沢山いるけど……待って。前の校舎もそうだけど……後ろ!」
振り向けば、校門から続々と不良くんたちが流れ込んできた。言われた通り武器持ちもいる。
「……校舎と門からで挟み撃ちってことか」
「らしいな、全然構わんけど」
即座にわたしたちは背中合わせになり、臨戦態勢に入った。けれど、不良くんたちは立ち止まったまま動かない。
なぜ、そう思った途端、
「──よく来たね、星原学園の皆さん」
グラウンドの奥から和柄の羽織を着て、キツネのお面で顔半分が隠れている男の子が出てきた。
「なんか……聞いたことありません?この声」
「俺も同じことを思った」
分かる、わたしも穏やかなこの声……聞き覚えがある気がする。