砂漠に咲いた舞姫
でも、ダンスなんて習ったことのない私は、当然ながら基礎からのスタートだった。

最初のレッスンでは、鏡の前に立つだけで緊張して、身体がこわばったのを覚えている。

「リズムを刻む。それが一番大事なことよ」

リマさんは優しく、でもはっきりと言った。

「はい、リマさん」

私はぎこちなく頷き、足を動かす。

彼女は、初心者の私を決して焦らせることなく、時にユーモアを交えながら、根気強く教えてくれた。

一度も怒らず、どんなときも私の進歩を見つけて褒めてくれた。

もちろん、教室の外でも努力は欠かさなかった。

帰宅してからは毎日、自室の鏡の前で練習を重ねた。

最初はうまく動かなかった腰や腕も、少しずつ思い通りに動くようになる。

ベリーダンスは、私にとってただの技術ではなく、新しい世界そのものだった。

身体が動くたび、心も自由になっていくのを感じた。
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