Love Potion
加賀宮さんの問いには答えず、首筋や鎖骨に唇をつける。
私はこんなにも必死なのに、彼は私の髪の毛を指先で巻いて遊んでいるくらい平気。
服を脱がしながら、キスをした。
心臓が飛び出そう。
半裸の彼、腰の部分をチラッと見たが、よく見えない。
傷がある部分は、たぶん右腰の後ろだ。
この状況で<後ろ向いて?>は無理がある。
だったら――。
私はベルトを外そうとした。
カタカタっという音がするも、緊張で手が震えてなかなか外せない。
すると
「もういいよ。美月」
止められた。
「そこまでして、美月が知りたいことって何?頑張ったから、一つだけ答えてあげる」
「えっ?本当!?」
ああと言いながら
「水持ってくる」
彼がベッドから立ち上がった。
あっ!!
彼がまだ服を着ていなかったのが幸いした。
私が予想した通りのところに、何かに噛まれたような傷があった。二つ点が付いている。
こんな偶然が重なることなどそうはない。
目の前に居るのが、子どもの時に大好きだった迅くんだ。
「美月もなんか飲む?」
彼はいつもと変わらない様子だった。
私が過去のことを思い出したなんて知ったら、どんな反応をするんだろう。
「ううん。大丈夫」
なんて聞けば……。
「で、質問って何?」
彼の目線は私に向けられている。
「子どもの頃……。私と仲良くしてくれた《《迅くん》》は、あなたなの?」
洋服を着ようとしていた彼の動きが止まった。
「その腰の傷は、私の代わりに犬に噛まれた時のもの……だよね?」
お互いにその後、無言になった。
それは時間にすると十秒くらいのもの。けれど、その十秒が数分以上経っているような感覚だ。
加賀宮さんは真っすぐに私を見据えている。
「そうだよ。《《美月》》」
子どもの頃、毎日優しく私の名前を呼んでくれたのに、今まで思い出せなかった。
それが悔しくて
「《《迅くん!》》」
私は子どもの頃のように、彼に抱きついた。
私はこんなにも必死なのに、彼は私の髪の毛を指先で巻いて遊んでいるくらい平気。
服を脱がしながら、キスをした。
心臓が飛び出そう。
半裸の彼、腰の部分をチラッと見たが、よく見えない。
傷がある部分は、たぶん右腰の後ろだ。
この状況で<後ろ向いて?>は無理がある。
だったら――。
私はベルトを外そうとした。
カタカタっという音がするも、緊張で手が震えてなかなか外せない。
すると
「もういいよ。美月」
止められた。
「そこまでして、美月が知りたいことって何?頑張ったから、一つだけ答えてあげる」
「えっ?本当!?」
ああと言いながら
「水持ってくる」
彼がベッドから立ち上がった。
あっ!!
彼がまだ服を着ていなかったのが幸いした。
私が予想した通りのところに、何かに噛まれたような傷があった。二つ点が付いている。
こんな偶然が重なることなどそうはない。
目の前に居るのが、子どもの時に大好きだった迅くんだ。
「美月もなんか飲む?」
彼はいつもと変わらない様子だった。
私が過去のことを思い出したなんて知ったら、どんな反応をするんだろう。
「ううん。大丈夫」
なんて聞けば……。
「で、質問って何?」
彼の目線は私に向けられている。
「子どもの頃……。私と仲良くしてくれた《《迅くん》》は、あなたなの?」
洋服を着ようとしていた彼の動きが止まった。
「その腰の傷は、私の代わりに犬に噛まれた時のもの……だよね?」
お互いにその後、無言になった。
それは時間にすると十秒くらいのもの。けれど、その十秒が数分以上経っているような感覚だ。
加賀宮さんは真っすぐに私を見据えている。
「そうだよ。《《美月》》」
子どもの頃、毎日優しく私の名前を呼んでくれたのに、今まで思い出せなかった。
それが悔しくて
「《《迅くん!》》」
私は子どもの頃のように、彼に抱きついた。