Love Potion
「どうしたんだよ。てか、昔も泣いた後、抱きついてきたよな?」
ハハっと彼は笑いながら、ギュッと私を抱きしめてくれた。
「ごめん!今まで忘れていて本当に、ごめんなさい!ねぇ、あの時、痛かったよね?」
彼が抱きしめてくれて、嬉しいと感じてしまった自分がいた。
「何十年前の話してんだよ」
「だって。信じてくれないかもしれないけど、昨日思い出したの。本当にごめんなさ……」
彼は私の頭を撫でてくれた。
「忘れたのは、美月のせいじゃないだろ?記憶がなくなったことは、当時、美月の親から聞いてるよ」
優しかった頃の、子どもの迅くんに戻ったようだった。
私がもう一つ聞きたかったこと――。
「BARで久し振りに会って、《《あんなこと》》私にして、契約を結んだのはどうして?」
やっぱり迅くんは私のこと恨んでいたの?
「昨日言っただろ。俺の愛情表現、歪んでるって。今だって、美月のことを求めたくて我慢してる。狂ってるから、俺」
彼の言葉を聞いて、ビクっと身体が反応してしまった。
あれが愛情表現?
「美月は俺のこと、どう思ってんの?」
ストレートな質問だ。
過去のことを思い出して、自分が迅くんのことを好きだったことを知った。
私は今も彼を……。
「理由はどうあれ、あんなことして脅すって酷いと思う」
「じゃあ、俺のこと嫌い?憎い?恨んでる?」
私の心の中まで読まれている気がした。
彼はわかってそんな質問をしてくる。
やっぱり、《《優しい》》と思った迅くんとの時間は一瞬で終わってしまった。
「嫌いじゃない」
迅くんの胸の中でそう答える。
嫌いじゃない、けれど、好きになってはいけない。私は既婚者だ。
でも、彼に自分から抱きついてしまっている時点で、不倫と同じ。
この気持ちは過ち。だけど、戻れるの?
迅くんへの気持ちを断ち切らなきゃいけない。そんなこと、できる?
この関係も本当は終わりにさせなきゃいけないのに、拒んだのは自分の方だ。
「嫌いじゃなかったら、《《普通》》ってこと?」
彼に追究されるのはなんとなくわかっていた。
ここで本当の気持ちを伝えたら――。
「美月が……。俺を必要としてくれたら、俺はこれからどんなことがあっても美月を守るよ。あの時みたいに――?」
子どもだった迅くんは、何の迷いもなくあの時私を助けてくれてた。
「私は昔の迅くんも……。今の迅くんも……。好きだよ」
私が想いを伝えた時、もう一度ギュッと抱きしめてくれた。
彼の胸の鼓動が聞こえた気がする。
なんだ、こんなにドキドキしているのは私だけじゃない。彼だって、こんなに鼓動が速いんだ。
「俺も美月が好きだ。絶対にもう離さないから」
涙が溢れる。
嬉しい。嬉しいけれど――。
「結婚する前に、もう一度あなたと出逢いたかった」
ハハっと彼は笑いながら、ギュッと私を抱きしめてくれた。
「ごめん!今まで忘れていて本当に、ごめんなさい!ねぇ、あの時、痛かったよね?」
彼が抱きしめてくれて、嬉しいと感じてしまった自分がいた。
「何十年前の話してんだよ」
「だって。信じてくれないかもしれないけど、昨日思い出したの。本当にごめんなさ……」
彼は私の頭を撫でてくれた。
「忘れたのは、美月のせいじゃないだろ?記憶がなくなったことは、当時、美月の親から聞いてるよ」
優しかった頃の、子どもの迅くんに戻ったようだった。
私がもう一つ聞きたかったこと――。
「BARで久し振りに会って、《《あんなこと》》私にして、契約を結んだのはどうして?」
やっぱり迅くんは私のこと恨んでいたの?
「昨日言っただろ。俺の愛情表現、歪んでるって。今だって、美月のことを求めたくて我慢してる。狂ってるから、俺」
彼の言葉を聞いて、ビクっと身体が反応してしまった。
あれが愛情表現?
「美月は俺のこと、どう思ってんの?」
ストレートな質問だ。
過去のことを思い出して、自分が迅くんのことを好きだったことを知った。
私は今も彼を……。
「理由はどうあれ、あんなことして脅すって酷いと思う」
「じゃあ、俺のこと嫌い?憎い?恨んでる?」
私の心の中まで読まれている気がした。
彼はわかってそんな質問をしてくる。
やっぱり、《《優しい》》と思った迅くんとの時間は一瞬で終わってしまった。
「嫌いじゃない」
迅くんの胸の中でそう答える。
嫌いじゃない、けれど、好きになってはいけない。私は既婚者だ。
でも、彼に自分から抱きついてしまっている時点で、不倫と同じ。
この気持ちは過ち。だけど、戻れるの?
迅くんへの気持ちを断ち切らなきゃいけない。そんなこと、できる?
この関係も本当は終わりにさせなきゃいけないのに、拒んだのは自分の方だ。
「嫌いじゃなかったら、《《普通》》ってこと?」
彼に追究されるのはなんとなくわかっていた。
ここで本当の気持ちを伝えたら――。
「美月が……。俺を必要としてくれたら、俺はこれからどんなことがあっても美月を守るよ。あの時みたいに――?」
子どもだった迅くんは、何の迷いもなくあの時私を助けてくれてた。
「私は昔の迅くんも……。今の迅くんも……。好きだよ」
私が想いを伝えた時、もう一度ギュッと抱きしめてくれた。
彼の胸の鼓動が聞こえた気がする。
なんだ、こんなにドキドキしているのは私だけじゃない。彼だって、こんなに鼓動が速いんだ。
「俺も美月が好きだ。絶対にもう離さないから」
涙が溢れる。
嬉しい。嬉しいけれど――。
「結婚する前に、もう一度あなたと出逢いたかった」